「レンタルなんもしない人」はコンテンツクリエイターだ!

オススメ本

こんにちは。
先日テレビを見ていたら、ふと目について
かなり衝撃を受けた、「レンタルなんもしない人」

「なにもしない」

という仕事観に、本当に驚いたので、
著書も読ませていただき、
私なりにまとめました。

行きついた結論は、
彼は「コンテンツクリエイター」である
というもの。ただ、ほぼ他力(笑)

何もしない、報酬もない、という仕事を、
最終的にマネタイズしているところを見ると
なかなかにウマいですね。

仕事って何だろう?とか思ってる方は
お付き合いください。

「レンタルなんもしない人」だと長いので
ここからは「レンタルさん」と書きますね。

レンタルさんの特筆するところは、
大きく以下の3つ!

1)仕事の価値観の転換
2)隠れたニーズの発掘
3)参入障壁が低いのにブルーオーシャン

さっそくいきますね。

1)仕事の価値観の転換

「何もしなくてもいいのではないか?」

という問いを設定し、それを実行したこと、
一番すごいのは、これだと思います。

これまでの人類の歴史の中で、
生きるためには、何かをしなくては
いけない、というのは当たり前すぎて
疑われることはなかったはず。

そもそも、食べるものが少なかったので
「とくかく生きる」=「食べる」
という時代が長く続きました。

戦争の目的の多くも「食料や資源の確保」。

平和になり、人生の長い期間、食べることを
心配することがなくなると、人は生きる意味
を求めるようになります。

これは、かの高名な哲学者ニーチェが
150年も前に唱えていましたね。

ただ、この生きる意味、というやつにも
「自分は、何かをするために生まれてきた」
という、「人生の目的」みたいなものが
含まれている、そう思います。

ここまで振り切って、
なんもしない、
を実現できたのが、
「レンタルさん」の偉業です。

 

2)隠れたニーズの発掘

「レンタルさん」は
なんもしない人を無料でレンタルする、
というモデルです。
(※ 交通費などの実費のみいただく)

「レンタルさん」ご自身も、2万人に1人
くらいは、需要があるかな?みたいな発言
をされてますので、どんだけ需要があるか、
わからなかったようです。

しかし、実際には、1年で1000件の
レンタル実績が!

これは、なんもしないけど、誰かにいて
ほしい、という潜在的なニーズがあった
ことを意味します。これを発掘したのは
すごいことです。

ちなみに、「レンタルさん」の
レンタル内容には、こんなものがあるようです。

・行列に並んでほしい
・エキストラ
(人数集めが難しいものがあるようです)
・食事を一緒に食べてほしい
(友達だと会話が発生してしまい、
90分めいっぱい使えないから
何もしゃべらなくてもいい人に
焼肉に付き合ってもらいたい、とか)
・東京に初めてきた人への同行
(ちょっと不安だから、ということらしい)
・仕事場にいてほしい
(一人だとさぼってしまうから、誰がの
目がほしい、的な内容。仕事に限らず
家事とか勉強もある模様)
・女性が何かするときの同行
(女性一人だと、ちょっと怖いから
男性と2人でいるようか感じにしたい)
・自分にかかわる裁判の傍聴席に座ってほしい
(終わった時に話し相手が欲しかった模様)
・愚痴を聞いてもらうだけ
(わりとオーソドックスな利用法らしい)
・練習につきあう
(人前で演奏することへの練習とか)
・待ち合わせ
(大事なことがあるが、遅刻しそう。
知らない人と約束しておくことで
いけそう。友人には頼みにくい)
・人に言えないことを聞いてもらう
(家族や友人には言えないことを、
ただただ聞く。「レンタルさん」は
そういう重い話に引きずられないタイプらしい)

いろいろありますね。

カテゴリー的には、

・一人だと不安、なんとなく寂しい系
・一人だと、人から変な目で見られそう系
・捗らせ系(さぼり防止)
・話を聞く系(友達には話せないこと)

が、割と多いような印象です。

無料という気安さも手伝ってのことだとは
思いますが、こんなにも需要があるとは!

 

3)参入障壁が低いのにブルーオーシャン

「レンタルさん」をまねする人、
結構多いようです。

何もしなくてもいいので、
参入障壁は、ほぼゼロといっていいでしょう。

必要なのは、ツイッターアカウントと、
最低限の日本語力、その場にいけること、
くらいですからね。

ただ、これを続けるのって、
思った以上に大変なことだと思います。
それはなぜか?

「自分は、何もできない人ですよ」

と世の中に言い続ける必要があるためです、

これって、簡単なようで、難しいはず。

多くの人は、何か能力があることを、
自分の存在意義にリンクさせていると
思いませんか?テストで低い点数を
とると、人に見せなくないという心理、
と言い換えることもできます。

「私は無能ですよー」と平気で言い続ける
ことができなと、続けることは不可能です。

これは、今の日本で「レンタルさん」が
ブルーオーシャンな理由です。

 

 

まとめ

いかがでしたか?
最初に、「レンタルさん」は
コンテンツクリエイターだと
言いました。

彼は、警察に職務質問されたら
「自分はライターで、今は無報酬で
取材をしている」と答えるといっています。

取材中、つまり、コンテンツ制作中だと。
意外と確信犯かもしれません。

今の時代、新しい商品やサービスを
作り出せる人だけでなく、
「コンテンツ」を作り出せる人が
強い時代となりました。

そういう意味では
「レンタルさん」は
かなり強力で、
競合の少ない地位を
築いていますね。

興味がある人は、「レンタルさん」の本
読んでみてください。

 

もっと興味が出たら、依頼してみては?

「レンタルなんもしない人」

 

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